自然素材は生きている

2011.12.16

15年ほど前のことになりますが、川越の駅前にモデルハウスをつくり、床にはロビンズ社の「19ミリオークフロア無垢材」を貼ったことがありました。巾は同じですが、長さはそれこそまちまちなうえに、しかも猛烈に硬いときています。今は硬い材料でも工具があるから施工は問題にならないのですが、当時は大変な苦労をして貼りました。このとき国産のヒノキの床材を貼るのと同じように、床材の側面を叩いて隙間をつくらないように、大工が工事をしました。

[参考]
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ところが、これが間違いでした。オークフロアは、隙間を詰めて貼ってはいけなかったのです。なぜなら3月に完成したこの住宅の床は、7月にはまるでこぶのように盛り上がり、誰もが見ればわかるような情況となってしまいました。みっともないのですが、すべてやりかえることは無理な話。ひどいところをカーペットやモノを置いて隠しているうちに、その冬には平らになってしまい翌年の夏はふくれることもなくなったのでした。自然素材は不思議で、乾燥やふくらみも数年もしないで問題にならなくなります。育った場所の気候風土が使われた風土と異なるために、なじまない最初は「こんなことに?」と思うほど透いたり、ふくらんだりさせるのでしょう。しかし、その場所に適応してしまうのです。それを目のあたりにすると、改めて「生きている」ことが良くわかります。