住宅展示場のような華やかさはないけれど、きれいな街並みを家族で歩いてみるのもいい。街並みには、その場所に根づいた生活感と自然との調和がある。いろいろな家を見て、こういう家に住みたいねと探しながら歩いてみる。家族それぞれの意見がまったく違うのもおもしろい。たいがい、外観にこだわるのはお父さんだ。お母さんは出窓がかわいいとか、玄関のドアが素敵だとか意外と細かいところにこだわる。普段はあまり気にせず通り過ぎていたものが、いざ家づくりを始めようと思うといろいろなものが見えてくる。とにかく家というものを意識するようになる。興味を持つことが大事なのだ。実際に歩かなくても、雑誌や本を読むことでもかまわない。ただし、あまり思想が入ったりしている難しいものや、工法を売らんがために書かれているような本はおすすめしない。特に外断熱関連の本を読んだことによって、何が正しいのかわからず、迷路にはまってしまい苦しんでいる人を何人も見てきた。彼らは家づくりの当事者ではなく、研究に没頭し、ひとつのものを極めようとする学者に変貌する。当然時間もかかる。家づくりを始めようとしてから平気で2年も3年もかける。そのうちに疲れてしまいどうしていいかわからず相談にくる。
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