被災マンションの復旧をめぐる裁判

2011.11.04

復興をめぐるマンションならではの多くの問題が集約的に潜んでいると考えたからである。マンション以外に、建替えか補修かをめぐって争われた裁判が三件ある。マンションを含めて四件の裁判の背景には、いずれにも共通した問題が潜んでいる。正式な被災度区分判定は受けていないがどのマンションの被災状況もおおむね「中破」に区分されるもので、補修による復興が可能であったと考えられる。それにもかかわらず管理組合が建替え計画を推進したために、建替えを希望する住民と補修を希望する住民の間に軋棒が生じてしまった。

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このことは、「大破」に近い判定であった朝日ヶ丘レックスマンションの復興経過にも見られるし、裁判にはならなかったものの建替えを推進したマンションで少なからず生じた事態である。そこで、ここでは建替えと補修をめぐる意見の対立が最高裁判所の判断にまでいたった事件を中心にして、四つの事件に共通する問題点を考えてみる。